兄さんはもう逝ないんだから、諦めなよ義姉さん【はとペアの漫画】

『兄さんはもう逝ないんだから、諦めなよ義姉さん』は、幸福だった日常がふと反転し、義弟の“まっすぐすぎる想い”に世界が染め替えられていくダーク寄りTL。

口当たりは穏やかなのに、言葉の運びは周到――優しさと支配の境界をさらりと跨いでくるところが、この作品のこわ甘ポイントです。

昼ドラ風のドロドロ感と、裏社会の影がにじむ設定が効いていて、視線・間・沈黙までがドラマを運ぶ。

タイトルどおり『兄さんはもう逝ないんだから、諦めなよ義姉さん』は、過去と現在の“書き換え”が静かに進行していくタイプで、読み味はじわじわ系――でも体感温度は高め♡

義弟は外見“紳士”、内面“執着”。甘い声で距離を詰め、理屈で背中を押し、時に強引に世界を組み替える――そのギャップがとにかく強い。

ヒロインは穏やかで人に甘い分、傷の入り口がやわらかく、そこにすっと入り込む論理の滑らかさが怖いのに心地いい……この“矛盾の同居”が読みどころです。

露骨な説明は控えめでも、手の位置、視線の角度、呼吸の乱れ――細部で温度を上げてくれるから、ページをめくる手が止まらない♪

全体としては背徳モチーフや強めの支配表現に触れる場面があり、甘さと緊張感の振れ幅が大きめ。

苦手な方は作品説明を確認のうえでどうぞ。こわいのに甘い、罪深いのにロマンチック――そんな背徳の温度が楽しめる一冊。ひと息つきたい夜の“ご褒美枠”におすすめです♪